*nixで過ごす日々

PCでの作業に役立つ情報を提供するブログ

vivaldiの宣伝と悪口

私はメインブラウザとしてvivaldiを使っている。
良い部分の宣伝と悪い部分の愚痴を聞いてほしい。

良い部分

組み込みのマウスジェスチャー

Google ChromeFirefox等の多くのブラウザはマウスジェスチャーは標準機能として提供していない。
利用するには拡張機能を入れる必要がある。
拡張機能の場合、権限の問題で設定画面等一部ページで動作しない。

しかし、vivaldiマウスジェスチャーを標準機能として組み込んでいる。
そのため権限などの問題が発生せず、設定画面でもマウスジェスチャーが実行できる。
タブの切替やタブを閉じる・復元するといった動作をどこでも実行できるので便利。

タブバーを縦にできる

多くのディスプレイは16:9なので縦方向よりも横方向に多く物を表示できる。
そのためブラウザのタイトルバーやタブバー等はなるべく少なく・小さくすることが良いと思っている。
タブバーを左か右に移動させることでページを縦方向に多く表示できるようにするとQOLが上がると思う。

vivaldi以外のブラウザでもタブバーを縦に表示できるものは結構存在する。
Edgeにも同等の機能がある。
FirefoxにはTSTという上位互換の拡張機能がある。

ワークスペースがある

Chromium系のタブグループを発展させたような機能。
ワークスペースを作成し、その中で普段通りにブラウジングする。
別のワークスペースに切り替えるとそれまで表示していたタブは見えなくなる。
タブを開きっぱなしにしてもタブバーがゴチャゴチャしないので良い。

Firefox拡張機能に同じような機能を実現するものがある。
Chromium系でもworkonaを使えば同じようなことを実現できると思う。(未検証)

Chromiumベースで開発が盛ん

Chromiumベースなので基本的にどんなサイトも表示できる。
一時期はユーザーエーエジェントでvivaldiだけ表示できないサイトがあったが、今はデフォルトでGoogle Chromeか何かに偽装するようになっているため、問題なく表示できる。
また、開発が盛んなのでしっかりアップデートしていれば最新版のChromiumを追従できる。

Firefoxはハブられてたり、古いChromeはダメですとか言ってくるサイトがそこそこ存在するため、最新のChromiumを追っかけられるのは嬉しい。

どちらかといえば良い部分

広告ブロッカー内蔵

正直拡張機能でuBlock Origin入れたほうが良い。
ただし、今後MV3の問題で現存のadblockerが軒並死ぬことが決まっているため、今後の界隈の状況によるが内蔵広告ブロッカーに乗り換えることができる。

タブスタック

Chromium系のタブグループのような機能。
タブグループは色を付けられるがタブスタックは色の設定は無い(はず)。
一時的にタブをまとめたい時に重宝する。
もうちょっと頑張ってツリー表示できるようになってくれると嬉しい。

Android版とiOS版がある

Android版があり、広告ブロッカーも内蔵している。
履歴やブックマークをデスクトップ版と同期でき、広告もブロックできる。
非常に良い。
iOS版もあり、同等の機能があったはず。

見た目のカスタマイズが細かくできる

見た目の弄れる部分は今のFirefox以上だと思う。

悪い部分

サイドパネルありきのUX

サイドパネルからでないと使えない機能がある。(セッション等)
また、メールやセッション等、他の部分からアクセスできるが全ての機能を使うためにはサイドパネルを表示しないといけないものもある。
画面横がピョコピョコするのが鬱陶しくなり、サイドパネルを非表示にして運用しているのだが、使えない機能があったりしてもどかしい。

タブスタックするとタブの表示順がおかしくなる

vivaldiの標準機能に「一つ前のタブに戻る(表示順)」「一つ後のタブに進む(表示順)」というものがある。
これをマウスジェスチャーやキーボードショートカットに設定して使うのだが、タブスタック&タブを並び換えるとタブバーに表示されている順番とは別の順番でタブを移動してしまう。
2021年くらいにバグ報告されているが、まだ修正されていない。(2023/12/18)

致命的バグが多い気がする

他のブラウザに比べて致命的なバグが発生する確立が高いと思う。
いきなり落ちたり、ページが死んだり、etc...

おわりに

こうして見ると組み込みのマウスジェスチャー以外に他のブラウザと比べて優位な部分は無い。
しかし、他のブラウザに類似機能があっても細かい挙動に違いがあり、vivaldiは最高にちょうど良い具合にまとまっているため離れられないものがある。