iPad proでプログラミングするにいたった試行錯誤の過程を紹介する。
1. 私の2-in-1 PC使いにくすぎ
DELLの2-in-1のPCを使っていたが、私には合わなかった。
端末を新しく買い直す上で重視した点は以下の通り
- Kindleが使いやすい
- 動画を見るので13インチくらい欲しい
- プログラミングに使いたい
Kindleを重視するとAndroidかiOS(とiPadOS)しか選択肢がなくなる。
さらに13インチ程の大画面となるとiPad Proしかなくなる。
という事で、iPad Proの12.9インチモデルを買った。
2. 使ってみて
Kindleアプリから本が買えない。
iPad上から本を買うにはブラウザでAmazonを開かないといけない。
カルチャーショックだったよ!?
動画については、画面大きいので良い。
PiPがあるので作業しつつ、dアニメストアとか見れるので良い。
YouTubeはアプリよりsafariで見たほうが便利かな。
文字入力はクソ。
なぜ多くの日本人がこんな入力機構で生活できているのか疑問でしかない。慣れなのか?
Gboardアプリを入れて使ってみたが、標準キーボードに勝手に切り替わってしまったり、 数字段を表示する事ができなかったりと不満しかない。
というかiPadのこと何も考慮してない設計だよね!?
パスワードマネージャとの兼合いで、ソフトウェアキーボードは標準キーボードを使う事にした。辞書は諦める。
文字を大量に入力するときはHHKBのBluetooth対応版を使う。
でも辞書はクソ。諦める。
後、何がほとんどのノートパソコンより高速だ。
ほとんどのって比べてるの5万以下のとか大昔のやつとかも含めているのか?
3. 問題はプログラミング
かなり悩んだ。
以下、検討・検証した順に紹介していく。
3.1. オンラインIDE
AmazonのClound9とかPaizaのPaizaCloudとか、今はブラウザ上で開発する環境が整っているが、今回は見送ることに。
理由は以下の通り、
- 月額料金制
有料なだけあって、非常に強力な環境になっているとは思う。
WEBアプリなら、そのまま公開とかもできるようだ。
ただ、私が求めているものに対して強力すぎた。
毎日自由時間はプログラミング…という生活はしていないので、もっと機能減らして安くならないかなぁ。 - キーバインドどうなってるの?
私はemacsっぽいバインドじゃないとうまくテキスト編集できない体になってしまったが、キーバインドがどうのこうのって紹介がどこにもなくて不安だった。
プログラマー向けのサービスなので、特に明記されていないけど当然使えますよって事なんですかね?
という感じ。
人によってはオンラインIDEで良いとは思う。
私には無駄に高機能でお値段が高いと感じた。
3.2. iSH
iSH
たまたま見つけたアプリ。公式ストアではリリースできないようで、開発段階って名目でTestFlightを使ってインストールする。
iOS上でx86をエミュレートするらしい。
中身はAlpine Linux。OSの種類(?)としてはx86-linux-musl。
muslは多分busyboxとか用の標準Cライブラリ。
x86だとかlinux-muslだとか単体では問題ないが、合わさると非常に困る。
バイナリ配布しているソフトウェアにx86-linux-muslなんて普通ない。
自分でビルドするしかない。が、ビルドするのもARMだし遅い。エミュレーションしてるもの原因なのか?
ベータ版なのでまだこれからという感じ。今後に期待。
3.3. Raspberry piにリモート接続する
で行き着いた結論がこれ。
sshとかで接続してしまえば完全なLinux環境が使える。強い。
emacsもgitもzshも使える。強い。
デスクトップ環境入れてVNCで接続も不可能ではない。強い。
が、ここでも金額が問題となってくる。
ラズパイも色々揃えると1万円くらいになり、オンラインIDEを1年程契約するのと同程度の金額になる。
が、昔買い揃えて使わずにしまっていたものがあったので、実質無料という事で…